その他ヒーター
ヒーターには弊社で製作しているカートリッジヒーター・マイクロヒーターの他にも様々な種類のものがあります。
ご参考までに代表的なヒーター紹介しますので下記をご確認下さい。
弊社でも取扱いは御座いますのでお問合せ下さい。
シーズヒーター
発熱体であるニクロム線を金属パイプ（シース）で覆ったヒーターです。
日本国内に限らず海外でも、非常に多く取り扱われている基本的なヒーターの種類です。
一般家庭では生活家電製品の暖房器具の熱源としてよく使用されることがあるヒーターです。
家電製品に限らず工場設備、装置にも使われており、熱源として考える時に、一番に名前が上がるぐらい最もメジャーなヒーターと言えます。
水や油などの液体に直接入れて加熱、空気等の気体を加熱、温めたいものに直接接触させて加熱などの用途があります。用途に合わせてSUS、インコロイ、チタン、鉄、銅などのシース材料として使用する金属パイプを選定する必要があります。
シーズヒーターの最も大きな特長は曲げ加工ができることです。限られたスペース内でヒーターを配置したい場合や、熱伝導効率を良くしたい場合などに曲げ加工は効果があります。ほとんどの場合、直管で使われることはなく、用途に合わせて扱いやすいように曲げて製品化することがほとんどです。
温度域としては、800℃程度までが継続して使用できる上限といわれています。但し他の制約も考慮し、一般的には「600℃程度」までとされています。
プラグヒーター
液体に浸して直接加熱使用するネジ込み式のヒーターです。一般的にはインチネジが多く採用され、ネジのサイズによりシーズヒーターの使用量を決めます。
プラグヒーターの構成要素であるネジ部分をそのままプラグとして利用できるので、特別な工具やボルトは必要なく、取り換えの交換もスムーズ で、非常に便利な構造になっています。
フッ素樹脂コーティングをすることで、より幅広い液体の加熱に対応となり、直接液体の中に投入して使用できるので、水・薬液・油などの加熱が可能です。
基本的なヒーターの材料や構造はシーズヒーターと同じです。
ジャケットヒーター
配管加熱を主な目的とした工業用のヒーターです。取り付け、取り外しが容易なように、名前の通りジャケットのような構造を有しています。
面ファスナー留め、ベルト留め、ホック留め、ボタン留めなどジャケット構造の各種選択が可能です。
配管メンテナンス性の良い脱着可能な配管加熱ヒーターです。ステンレス配管などを効率よく、省エネルギーで加熱できます。
半導体及び、液晶関連装置 (LP-CVD、P-CVD、Etcher など）の排気配管、真空ポンプ及び除害装置の周辺で主に使用されています。
バンドヒーター
バンドヒーターは、合成樹脂、ゴムなどの押出成型機、射出成型機、ノズルといった円筒形の被加熱体を加熱するのに用いられます。バンドヒーターは、マイカ板で絶縁された電熱体を金属外装版で被覆したヒーターで、円筒形をしています。軽量で薄型のため、円筒形の被加熱体に対して密着させ、高効率で加熱することができます。
バンドヒーターは被加熱物の形状に合わせ形式・寸法を定めます。大別すれば１ピース型と２ピース型に分類することができます。１ピース型はシリンダー、ダイス、ノズルなど金型の一端から挿入出来る形状物に使用され、２ピース型は同様加熱物にフランジ、温度検出口、冷却用パイプ等の障害物があり、ヒーターを２分して取り付ける必要のある場合に使用します。
共に真円形のものを標準タイプとし、その他楕円型、角形、ウインザー型等形状によって分類されます。
プレートヒーター
工業用発熱体として幅広い用途をもったヒーターです。発熱線を耐熱絶縁マイカ板で帯状に被覆形成し、ステンレス、ボンデ鋼板などの金属版でサンドイッチにした平版状の発熱体です。
ヒーターの形状特徴を生かし、比較的大きな面加熱が可能となっています。さらに、金属などの加熱面に密着させて使用するため非常に効率の良い加熱が可能となっています。
標準型として、両端子型と片端子型がありますが、ヒーターの取り付け場所や仕様に応じて各種制作可能です。
SiCヒーター
SiCヒーターは1650℃まで昇温が可能です。単位面積あたりの発熱量が非常に大きくニクロム線などの5～10倍です。化学的に安定していて、気体や液体燃料に比べ大気汚染、騒音公害のない環境に優しい熱源です。抵抗温度特性は650℃～700℃までは負性（温度が上昇するとともに抵抗値が下がる）ですが、それ以上の温度になると正性（温度が上昇するとともに抵抗値が上がる）の温度係数を持っています。
SiCヒーターは安定した高純度炭化ケイ素から成っており、金属ヒーターより耐高温性、耐酸化性、耐侵蝕性で優れています。
ガス雰囲気での取り扱いについては場合によっては浸食あるいは酸化などの影響を受ける場合もあるので注意が必要です。
セラミックボードヒーター
厳選されたセラミックファイバーにヒータエレメントを埋め込んだ設計で、大気中で高温まで使用できます。セラミックボードヒーター上に溝を加工し、発熱線を埋め込んだヒーターです。
セラミックファイバーの重量は0.16g/㎝3～0.24g/㎝3で非常に軽く、従来の耐熱レンガなどを使用した製品と比較してより早く、目的の温度まで昇温します。
最高温度は1100℃～1800℃まで加熱でき、形状は円筒～パネル状と自由設計が可能です。そのため電力消費も少なく急熱急冷の作業効率が非常に良好です。
セラミックファイバーの良好な加工性を生かし、発熱ゾーンの分割や複数回路の設計と製造を行っています。お客様のご使用条件に応じたヒーター効率、長寿命設計を考慮したご提案をさせていただきます。
ご注文・お見積もりはこちらから
 ページ先頭に戻る
|
